はじめに
本記事の対象者
- Power Automateのアクション「Do until」の基本的な使い方がわからない。
本記事の目的
- Power Automateのアクション「Do until」の使い方を知る。
PowerAutomateのアクション「Do until」の使い方
2021年2月から無料版Power Automateを使って今まで貯めてきたノウハウを解説していきます。
自分のノウハウのまとめは、「【業務効率向上】【備忘】PowerAutomateの使い方一覧」にあります。もしよろしければ確認してみてください!!
今回の紹介するフロー
今回は、コネクタ「コントロール」のアクション「Do until」がメインとなります。
下のフローが今回作成するものです。
今回のフローにおける仕様のコメント
今回のDo untilの使い方を説明するためのフローの仕様について、一連の流れを下に書きます。
- トリガーによって、フローを実行開始
- 数値を格納する変数を初期化・定義する。 ※初期値は「0」とする。
- Do until内で変数を1ずつ加算していく
- 変数に格納する数値が10に到達した場合、終了
概要図で示すと以下のようなイメージです。
本当にDo untilように作ったんだなっていうフローになります。
それでは、細かく説明していきます。
PowerAutomateのアクション「Do until」フローのコネクタ説明
まずはトリガーから説明していきます。
トリガー(手動でフローをトリガーします):同左
トリガーは、「手動でフローをトリガーします」です。
このコネクタでは、単にテストの起点として入れているだけなので、設定値などはありません。
コネクタ1(変数を初期化する):同左
1つ目のコネクタは、「変数を初期化する」です。
このコネクタでは、Do untilの終了条件に使用する変数の定義をします。
コネクタ1の設定値については、以下の表にまとめておきます。
No | 設定項目名 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 名前 | カウント |
好きな名前でいいです。 |
2 | 種類 | 整数 |
今回は数値で終了条件を指定するので、整数にしています。 |
3 | 値 | 0 |
|
今回はDo untilの終了条件として使用したくて、設定しました。
実際に使う時は、他の種類「文字列」で終了したり、何か他のアクションの値を基に終了することが多いかもしれません。
Do untilを使用して作った承認フローでは、文字列を基に終了条件しているので参考にしてください。
参考ページ:【業務効率向上】PowerAutomateで並列ではない2段階以上の承認のフロー作成方法
コネクタ2(Do until):各メールの処理
2つ目のコネクタは、「Do until」です。
このコネクタでは、変数の数値を1ずつ加算していき、変数の数値が10に到達したら終了します。
Do untilの細かい仕様で「制限の変更」というものがあり、「回数」「タイムアウト」の2つを設定できます。
それぞれの説明は以下のとおりです。
- 回数:Do untilの上限のループ回数を指定します。デフォルトは60になっています。
- タイムアウト:Do until内部の処理を開始してから、どれほど経過したら強制的に処理を終了させるかを指定します。デフォルトは1時間となっています。
タイムアウトをもし30日に変更する場合は、「P30D」と記載してください。
ちなみに、タイムアウトを30日に設定するケースで思いつくのは、承認のリマインダーなどですね。
過去に書いた以下の記事を参考に見てみてください!
参考ページ:【業務効率向上】PowerAutomateの承認フローにリマインダーを付与する方法
そのまま次の説明にいきます。
コネクタ2-1(変数の値を増やす):同左
3つ目のコネクタは、「変数の値を増やす」です。
このコネクタでは、変数の値に1を加算します。
Do until内でループを繰り返す限り、変数の数値に1を加算していく単純なものになります。
そのままですが、コネクタ2-1の設定値を表にします。
No | 設定項目名 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 名前 | カウント | コネクタ1で設定した値になります。 |
2 | 値 | 1 | 変数「カウント」に加算したい値をここに設定します。 |
加算する値をNo2の「値」に入れるので、2ずつ加算したいなどあれば、設定してみください!
実行結果
今回のフローを実施した結果は以下の通りです。
まずは正常に終了ししていることがわかります。
また、ちゃんと変数「カウント」に1ずつ加算されているかは、赤枠のDo untilの繰り返した回数が「10」になっていることからわかります。
加えて、ループの回数が8になっている時に、変数「カウント」の値が「8」になっていることがわかります。
補足情報 今回のフローの想定用途
今回のフローの想定用途は、記事の途中でも出てきましたが、承認フローを実行する際にある値になる迄処理を続けることなどが挙げられます。
基本的な処理となるため、学んでおくと自分が作成したいフローで活用できますので、ぜひ参考にして頂けると幸いです!!
まとめ
まとめに入ります。
業務効率を上げるために提供されているMicrosoft365のツール群で、今回はアクション「Do until」の使い方を説明しました。
今回のフローの想定用途は、承認フローを実行する際にある値になる迄処理を続けることなどが挙げられます。
参考ページは以下のとおりになります。
参考ページ:【業務効率向上】PowerAutomateで並列ではない2段階以上の承認のフロー作成方法
参考ページ:【業務効率向上】PowerAutomateの承認フローにリマインダーを付与する方法
基本的なアクションになるので、非常に汎用性も高く理解しておくと便利だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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