はじめに
本記事の対象者
- Power AutomateのaddHours関数で時間の操作をしたい。
- outlookでイベント作成すると、イベントの設定時間が日本時間が意図しないところで作成される。
本記事の目的
- Power AutomateのaddHours関数で時間の操作方法が分かる。
- outlookのイベント作成で意図しない時間に設定された場合の調整方法が分かる。
Power AutomateのaddHours関数で時間を調整する方法
2021年2月から無料版Power Automateを使って今まで貯めてきたノウハウを解説していきます。
自分のノウハウのまとめは、「【業務効率向上】【備忘】PowerAutomateの使い方一覧」にあります。もしよろしければ確認してみてください!!
今回の紹介するフロー
今回は、addHours関数をメインにするので、一旦下のようなフローにしておきます。
詳細は説明していきます!!!
Power AutomateのaddHours関数について
今回のフローで主役となるのは、addHours関数です。
addHours関数は、以下の画像のように「式」-「文字列関数」-「addHours関数」にあります。
addHours関数では、文字列のタイムスタンプ(2021/3/11 12:00など)の時間の部分を足し引きできます!
なので、今回は、文字列にタイムスタンプの時間を操作していきます。
トリガー(手動でフローをトリガーします):同左
トリガーは、「手動でフローをトリガーします」です。
このコネクタでは、文字列のタイムスタンプを入力するためのトリガーになります。
自分は、このトリガーを選ぶときは、やりたい処理が間違っていないかを確かめる時に、暫定で設定します。
理由としては、他のトリガーと違ってテストのタイミングを即時実行できることや、入力項目を自由に設定できるためです。
処理があっていれば、トリガーを削除して他のトリガーに取り変えればいいだけです。便利!!!
コネクタ1(変数を初期化する):同左
一つ目のコネクタは、「変数を初期化する」です。
このコネクタでは、文字列の変数にトリガーの時間を入れます。
一応、表にもまとめておきます。
No | 設定項目名 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 名前 | 時間 |
好きなのでいいです。 |
2 | 種類 | 文字列 | |
3 | 値 | トリガーの文字列タイムスタンプ |
コネクタ2(変数を設定):同左
2つ目のコネクタは、「変数を初期化する」です。
このコネクタでは、コネクタ1で格納した文字列タイムスタンプに「9時間」を足すようにします。
設定値も書いておきます。
No | 設定項目名 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 名前 | 時間 | |
3 | 値 |
addHours(コネクタ1の「時間」, 9, ‘yyyy/MM/dd HH:mm’) |
フォーマットの大文字・小文字を間違えるとエラーになります。 これはどこかの規則なのだろうか? |
addHours関数でやっていることは、コネクタ1の「時間」に対して、9時間をyyyy/MM/dd HH:mmの形式で足すです。
ちなみに、基本的なことかもしれないですが、y:Year,M:Month,d:Day,H:Hour,M:minutesを意味します。
実行結果
今回のフローを実行してみたいと思います。
今回はちゃんとテスト手順も載せます。
まずは、右上の「テスト」ボタンを押下
「手動」選択して進む
トリガーの文字列タイムスタンプ(2021/3/12 10:00)を入力して実行
下のように処理が正常に終わったことがわかります。
トリガーの中身をみると、出力でちゃんと文字列タイムスタンプ「2021/3/12 10:00」が出ていることがわかります。
コネクタ1は、ただ格納するだけなので、入力と出力を一致させることを確認します。
ミソはコネクタ1です。
下のように、文字列スタンプに9時間が足されていることがわかります!
これで成功です!!
こんな感じで、文字列のタイムスタンプを自由自在に操ることができます!!
同様の関数で、addDays,addMinutesがありますので、目的に応じて使用してください。
補足情報 今回のフローの想定用途
今回のフローの想定用途は、なんか時間を扱うフローの際に思い通りの設定にできない場合に使います。※個人的にそう使っているだけで、本当は違います(笑)
使うとしたら、以下のようにoutlookでイベントを作成する際に使うと思います。
参考ページ:【業務効率向上】PowerAutomateでボタン1つでoutlookのスケジュールに予定を入れる
上記のページだと、イベント作成時のタイムゾーンをいじって調整しています。
今回の使い方を、長いフローで多用すると、どこで何を足したのかわからなくなるので、基本的には短いフローまたは設計書をちゃんと作ってください。
まとめ
まとめに入ります。
業務効率を上げるために提供されているMicrosoft365のツール群で、今回はPower AutomateのaddHours関数について説明しました。
個人的には、なんか時間を扱うフローの際に思い通りの設定にできない場合に使います。
是非皆さんもaddHours関数で時を操ってください!!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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